作業環境への取り組み
よりクリーンな作業環境へ
ディーゼルエンジンは1995年にコモンレールシステムが実用化されて以来、クリーンなエンジンに生まれ変わり、ヨーロッパを中心に世界中で支持されています。
未来の環境に優しいエコカーが次々と登場し、国内でのクリーンディーゼル車も着実に増えてきています。
そして厳しい排ガス規制値をクリアするため、2013年にそれまでの2,000気圧から最大2500気圧(250MPa)の燃料噴射圧力を可能にした第4世代コモンレールシステムが発表され以降、実装されています。
コモンレールシステムの燃料噴射圧を高圧化すると、噴射される燃料はさらに微粒化されて着火性と燃焼状態を改善されるため、燃費向上と排気ガスのクリーン化が可能になる仕組みです。
また、排ガス中の、窒素酸化物やすす等のエミッション対策に於いても噴射圧力の高圧化による微粒子化が有効です。
但しわずかな異物(バリ、切粉、砂塵、塗装片 等)でもエンジン不調などの原因となるため、噴射ポンプのメンテナンス作業現場に求められるのは、よりクリーンな環境です。
当社の「クリーンルーム」では異物侵入防止を徹底し、より一層の注意を払って分解・組付け・調整作業を実施しています。
「クリーンルーム」の異物付着防止策実施例
- ・作業室へは入口とは別のドアも設けた二重ドア構造。
- ・入室前にエアーブロー室で作業衣に付着する異物の除去。
- ・クリーンルーム専用の作業靴に履き替え、更に吸塵マットで靴裏に付着した水分・油分もかき出し入室。
- ・加圧式換気扇で正圧にし、エア吹き作業専用室として塵埃の侵入を防止。
- ・サプライポンプ分解室からパスボックスにてクリーンルーム(組立室)へ。
- ・使用新品部品も開封後、専用機でエアブローして持ち込む。
- ・内部洗浄機を汚れ物専用と新品専用に分け、さらにECD専用洗浄機を設置。
- ・気中パーティクルカウンターでクリーンルーム内(組立室、部品庫、テスター室、通路)の清掃度を定期的(朝・昼・夕1回/月)に測定。。
- ・部品用新油交換、吸着マット交換、床清掃、加圧用換気フィルター交換、エアー用水分分離フィルター交換、ミストコレクター清掃、掃除機フィルター清掃等の定期点検。
入室前の作業衣エアブロー
入室専用作業靴に履き替え
二重ドア
定期的(朝・昼・夕1回/月)な清掃度測定
当社が取組む作業環境整備基準
作業環境設備への取組み | |
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設備項目 | 設備内容 |
1F 作業室・部品室 |
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2F 作業室・部品室 |
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敷地内 |
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